F&Aレポート

F&Aレポート 2019年12月30日号     Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.

迷惑行為の変化 乗り物編

 電車やバスでの迷惑行為は、年月の経過とともに変化しているという話を聞きました。ひところは「電車の中で化粧をする」「イヤホンの音漏れ」「キャリーバッグやリュックサックなどの荷物の持ち方」などが、迷惑行為ランキング上位を占めていたのですが、最近では少し違っているようです。

 ある調査によると迷惑行為1位は「座り方」だそうですが、ひとことで「座り方」と言ってもいろいろなケースがあります。

  1. 「足を組んで座る」
    通路を通る人の妨げになる。
    周囲の人にも靴の先が触れてしまう。スペースを大きく取ってしまう。
  2. 「足を広げて座る」
    隣りの人におかまいなく足が触れる。
    両隣の人は小さくなって座らなければならない。
    座るスペースが広くなって席が詰められないなどの迷惑が生じる。
  3. 「新幹線の椅子をリクライニングしすぎる」
    いきなりシートを倒すのは後ろの人に迷惑になることも。
    椅子のリクライニングを戻さず下車するのもマナー違反。
 そのほか、「ドア付近に立ち、乗り降りの際に邪魔になる」ことや、「スマホを見ながら乗り降りするので人とぶつかる。また、ぶつかっても(スマホを見ているので気づかず)謝ることなくやり過ごすので不快」なども、迷惑行為の上位に挙げられています。

 いずれの迷惑行為も、当たり前のことですが、自分の世界に集中しすぎて、周囲の状況に目(意識)を向けていないことから派生しています。乗り馴れた電車であっても「公共の場」であることを再認識して、お互い不快な思いをすることなく利用したいものです。