F&Aレポート
F&Aレポート 2018年5月20日号 Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.
心理学「カクテルパーティー効果」を活かす
「カクテルパーティー効果」とは
カクテルパーティーのように、たくさんの人がそれぞれに雑談しているなかでも、自分が興味のある人の会話、自分の名前などは、自然と聞き取ることができること。
このように人間は音を処理して必要な情報だけを再構築していると考えられます。
例)寝ていても自分が下りる駅では目が覚める。花粉症で悩む人は、雑踏の中でも花粉症対策情報をキャッチすることができるなど。
「カクテルパーティー効果」は、人間関係の構築にも活用できると言われています。たとえば、相手との距離を縮めたい時などは、会話の中でできるだけその人の名前を呼ぶだけでも、無意識のうちに相手の注意がこちらに向き、印象づけることができるそうです。このように人間は音を処理して必要な情報だけを再構築していると考えられます。
例)寝ていても自分が下りる駅では目が覚める。花粉症で悩む人は、雑踏の中でも花粉症対策情報をキャッチすることができるなど。
これはアメリカの心理学者の実験でも実証されています。男女に15分間会話をさせて、会話の中で相手の名前を呼んだ場合と呼ばなかった場合がどうちがうかという実験です。
この実験、名前を呼んだ時の方が「フレンドリー」「社交的」「もう一度会ってみたい」など、相手に対して好印象を持つ結果になりました。
この研究結果は男女の関係だけでなく、様々な人間関係に応用できそうです。
一般に日本では、欧米に比べて名前を呼ぶ習慣が少ないと言われます。でも、それは相手に好印象を与えることができる機会を放棄しているようなものかもしれません。
名前を呼ぶ、または「お父さん」「お母さん」「お客様」という呼びかけを入れるだけでも、相手への伝わり方がちがいコミュニケーションにいい影響を与えます。
カクテルパーティー効果を活かして、「名前を憶えて、名前を呼ぶ」ことを習慣にしてみてはいかがでしょうか。難しい人間関係も改善できるかもしれません。