F&Aレポート

F&Aレポート 2016年3月10日号     Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.

病気見舞の"品"と"ことば"

 病気の人や、体調の悪い人へのお見舞いの場合、あからさまに「顔色が悪いわね」「つらそうね、苦しそうね」などと言うのは少々デリカシーに欠けます。そんなことは本人が一番よくわかっているのです。たとえそれが、本当のことであっても、あえて口にして伝えるべきことではないでしょう。  むしろ、「思ったよりも、顔色がよくて安心しました」「もっと容態が悪いかと心配したけど、思ったほどでなくてよかった」などと、わずかでも本人が良い兆しを感じられるようなことばをかけた方が、思いやりがある表現になるのではないでしょうか。

 また、お見舞いの際に贈っていいものとそうでないものがあります。一般的に以下のものはタブーとされています。

  1. 鉢植えの植物
  2. シクラメン
  3. つばき
  4. 赤い花
  5. 香りの強い花
1、鉢植えの植物は「根付く」が、「寝付く」に通じるため避けましょう。土の中の微生物も考えものです。2、シクラメンは、「死」「苦」を連想させます。3、つばきは、花が首から落ちるので不吉とされています。4、赤い花は、血を連想させます。淡い色のものが無難です。5、香りの強い花は、好みに個人差があります。また、すべての花において注意したいのは花粉です。花粉の粒子が病室に飛散することで、病状に影響することもあります。病院によっては、生きた花は病室に飾れることができないところもあります。それらに反して、医療費などがかさむため現金は見舞いには喜ばれます。また、パジャマやカーディガン、心休まる音楽などもおすすめです。いずれにしても、優しい言葉と、お見舞いの品をセットにしたいものです。