F&Aレポート
F&Aレポート 2015年7月30日号 Presented by Aquarius Intelligence Institute Inc.
夏の足元注意報
猛暑の中、汗や日焼けも気になりますが、油断しがちな足元のマナーについて。
以前、若い女性を対象に「和食の作法」について、マナー教室を開いたことがあります。畳の間で会席料理を頂きながら和の作法を学ぶという機会でしたが、夏場だったせいか、サンダルを履いて会場に来た人も何人かいて、畳の間に素足で上がることになってしまいました。
ご本人たちはマナー違反とは知らず、そのままやり過ごしていましたが、知っている人から見れば、感じのいいものではありません。また、格式の高い店であれば、まっとうなサービスが受けられなくなる可能性もあります。
足の裏は汗をかいたり汚れていたりするものです。そうじの行き届いた畳の上を裸足でぺたぺた歩くと、きれいな畳を汚してしまいかねません。
あらかじめ、靴を脱いで上がることがわかっている場合は素足は避けるか、ストッキングかソックスを持参して着用すべきです。夏は素足でサンダルを履いて出かけることが多いもの。お店だけではなく、友人の家を訪ねたりするときも気を配りたいものです。
また、案外忘れがちなのが、浴衣を着たときの足元です。浴衣のときは、素足で下駄や草履を履くことも多いのですが、洋服のときと同様、室内に上がるときは足袋を持参するなどの心遣いを。最近では、お祭りや花火大会だけでなく、ちょっとしたお出かけなどでも、浴衣を着るおしゃれが見直されています。着こなしも心遣いも、振る舞いもスッキリとして、大人ならではの夏のおしゃれを楽しみましょう。