F&Aレポート
特集 「エコ」な手ぬぐいのすすめ
先日お会いした、ある企業の社長は、手ぬぐいを携帯されていました。手を拭いたり汗を拭うだけでなく、マフラーのように撒いて日よけにしたり、物を包む際にも使われ、「エコでしょう?」と、笑っていらっしゃいました。私もそれ以来、真似をして、手ぬぐいを持ち歩くようになりました。
これが本当に重宝しています。汗を拭う、手を拭く(時に涙も拭う)だけでなく、風呂敷のようにしてバッグの中をちょっと整理することもできます。折り畳めば薄っぺらで、タオルのようにかさばりません。さらに汚れたときは、チャチャッと洗えばエアコンの効いた部屋なら、半日もあれば乾いてしまいます。いつも清潔な状態で使えるわけです。さらに手ぬぐいは、使えば使うほど、生地が馴染んできて、使いやすくなる感じがあります。
最近は100円ショップなどでも売られていますし、インターネットなどでもカワイイ柄の手ぬぐいがたくさんあります。
この手ぬぐいですが、私たちの暮らしとは長いご縁のあるもので、江戸時代にはお風呂で身体を洗ったり、今でいえばスカーフのように首元に撒いてさりげなく、粋でいなせなオシャレ感を出したり、祭りのときには頭に巻く鉢巻きにしたり…と、様々な用途があったようです。
最近は、ハンカチでさえ持ち歩かなくても困ることが少なくなりました。トイレで手を洗うときも、たいていのところにペーパータオルや乾燥機が備え付けてあり、食事をする際にも、パーパーナプキンやおしぼりが用意されています。今さら手ぬぐいなど必要ないと思われるかもしれませんが、吸水性に優れ、使い回しが効く手ぬぐいは、古くて新しいエコなオシャレを演出してくれます。残暑が厳しいこの季節、ハンカチと違った味わいの手ぬぐいで、ひと汗ぬぐってみてはいかがでしょうか。